こんにちは。コリコネのAyaKaです。
日本語でも韓国語でも欠かせない品詞のひとつ「助詞」。韓国語の勉強に奮闘している方の手助けになればと助詞を一覧表にしてまとめました。ぜひ参考にしてください^^
また、このページの後半では使い分けと注意点も詳しく説明しています。なかなか覚えられない方、復習目的の方もぜひご覧ください。
難易度 2
重要度 5
韓国語 助詞一覧表
ご覧の通り韓国語の助詞ってたくさんありますね^^;では助詞の解説にさっそく行きましょう!!
1. ~이/가 (~が)
日本語の「~が」にあたり、이/가がつく言葉が主語になります。パッチムがある場合は「이」、パッチムがない場合は「가」がつきます。
注意が必要な変形です。
・저+가→제가 저가(×) EX)제가 아야카입니다.(わたしがアヤカです。)
・나+가→내가 나가(×) EX)내가 아야카이에요.(わたしがアヤカです。)
・누구+가→누가 누구가(×) EX)누가 아야카입니까?(だれがアヤカですか。)
2. ~은/는 (~は)
日本語の「~は」にあたります。物事を説明したり比較するときに使います。パッチムがある場合は「은」、ない場合は「는」がつきます。
3. ~을/를 (~を)
目的語を表す「~を」にあたります。パッチムがある場合は「을」、ない場合は「를」をつけます。口語では「을/를」を省略することも可能です。
4. ~에게/한테(~に)
「-에게/한테」は人や動物を表す名詞につきます。日本語では「~に」とその名詞の対象を表します。パッチムありなしに関係なく名詞に「-에게/한테」を使います。
どちらも「~に」という意味ですが、「한테」は口語で使う表現ということを覚えておきましょう。また、人や動物ではない物に対しては「-에」を使います。
目上の人(両親、祖父母、上司、先生など)が対象の場合は尊敬表現の「-께」に変換
注意したいのが韓国語は助詞にも尊敬表現があるということです。
「-에게/힌테」の尊敬語は「-께」です。
EX)선생님께 전화를 드렸습니다*.(〇) 선생님에게 전화를 했습니다.(✕) (先生に電話をしました。)
*드리다:주다/하다の謙譲語
ある対象から何かをしてもらったりする場合は「-에게서/한테서」をつける
対象から何かを受け取ったり、学んだりする場合は「-에세서/한테서」を使いますが「서」を省略することも可能です。また、その対象が目上の人の場合は「께」と変換します。
EX1)친구에게서(한테서) 과자를 받았어요.(〇) = 친구에게(한테) 과자를 받았어요.(〇) (友達からお菓子をもらいました。)
EX2)아버지께 야구를 배웠어요.(〇) 아버지에게서 야구를 배웠어요.(✕) (お父さんに野球を習いました。)
5. ~에(~に)
언제(いつ),오늘(今日),내일(明日),어제(昨日)などには例外で「에」を使わない
時間を表す単語でもこれらの単語の場合は「에」は使わないので注意。
EX1)언제 한국에 가요?(〇) 언제에 한국에 가요?(✕) (いつ韓国に行きますか。)
EX2)모레 7시에 예약이 있어요.(〇) 모레에 7시에 예약이 있어요.(✕) (明後日7時に予約があります。)
6. ~의(~の)
名詞についてその単語の所有を表す「~の」にあたります。口語では「의」を省略するこもできます。また助詞「의」の発音は[에]と[의]の2つがありますが、ほとんどは[에]と発音します。
・저(わたくし)+의➡제(わたくしの)
・너(あなた) +의➡네[니](あなたの) *口語でも나,저,너の場合は「의」を上記のように縮小しても省略はしません。
*「네」の発音は[내]との区別がつかなくなるため[니]と発音します。
「내」「제」ではなく「우리」を使う場合
韓国では家族、国、団体組織(会社や学校など)の場合は「내」「제」ではなく「우리」を使います。また目上の人と会話する場合は「우리」の謙譲語である「저희」を使う。
EX1)우리 엄마(〇) 내 엄마(✕) (わたしたちのお母さん)
EX2)우리 학교(〇) 제 학교(✕) (わたしたちの学校)
EX3)저희 아들(〇) 제 아들(✕) (わたしたちの息子)
EX4)내 동생(〇) 우리 동생(✕)* (わたしの弟/妹)
EX5)우리나라(〇) 저희 나라(✕)** (わたしたちの国)
* 동생(弟/妹)の場合は「우리」ではなく「내/제」を使う。
**나라(国)の場合は謙譲語「저희 」を使って表現しない。
7.~과/와, ~이랑/랑, ~하고(~と)
日本語の「~と」の意味で何か複数のものを羅列して表現するときに使います。「과/와」は主に書き言葉で使われ、「이랑/랑」と「하고」は主に口語で使われます。パッチムがある場合は「과/이랑」、パッチムなしの場合は「와/랑」を使います。「하고」はパッチムに関係なく名詞につきます。
連続して使う場合、「과/와」は注意
「이랑/랑」と「하고」は連続して使うとき最後の名詞の後に使うことができるが、「과/와」はこれにあたりません。
EX)・딸기랑 배랑 귤이랑 삽니다.(〇) ・딸기하고 배하고 귤하고 삽니다.(〇) ・딸기와 배와 귤과 삽니다.(✕)
「이랑/랑」「과/와」「히고」をそれぞれ混ぜて使うことはできない
それぞれ混ぜて使うことができませんので注意しましょう。
EX1)피망이랑 토마토와 파하고 샀어요.(✕)
EX2)피망이랑 토마토랑 파하고 샀어요.(✕)
EX3)피망이랑 토마토랑 파를 샀어요.(〇)
8.~에서(~で)
アクションが起きている場所を表す「~で」の意味です。名詞に付けて使います。
「에」と「에서」の違い
どちらも「~で」を表す助動詞ですが使う場面がきちんと異なりますので注意しましょう!
・「에」は方向や位置、時間を表すのに使うため移動や存在を表す動詞と一緒に使われる。
EX1)여기에 화장실이 없습니다.(〇)
EX2)집에 와이파이가 있습니다(〇) *와이파이:Wi-Fi
EX3)학원에 한국어를 배워요.(✕)
・「에서」はある行動が行われている場所を示すので、様々な動詞と一緒に使われる。
EX1)학원에서 한국어를 배워요.(〇)
EX2)집에서 일을 해요.(〇) *일하다:仕事をする
EX3)고향에서 맛집이 많습니다.(✕) *맛집:美味しくて有名なお店 **많다は形容詞
9.~로/으로(~で,~へ)
「~로/으로」は①方向を表す「~へ」の意味、②手段や材料を表す「~で」の2つの意味を持ちます。どちらも名詞に付いてパッチムがある場合は「으로」パッチムがない場合は「로」が付きます。また直前の名詞が「ㄹ」で終わる場合も「로」が付きます。(上の表★参照)
「~(으)로 가다」と「~에 가다」の違い
どちらも「~へ/~に行く」ということを表しますが重きを置くところが異なります。
「-(으)로 가다」は行く方向に焦点を「-에 가다」は行く目的地に焦点を置いています。なので言い換えができる場合とできない場合があります。
EX1)아야카가 학교로 가요.=아야카가 학교에 가요.(〇)
EX2)위로 올라 가세요.(〇)/위에 올라 가세요.(✕)
手段が名詞ではなく動詞の場合
걷다(歩く),뛰다(走る),달리다(走る),운전하다(運転する),점프하다(ジャンプする),치다(打つ)…など
手段が名詞ではなく動詞の場合は「-(으)로」ではなく「-아/어서」の文法を使います。
EX1)운전해서 직장으로 갑니다.(運転して職場まで行きます。)
EX2)산꼭대기까지 뛰어서 갔어요.(山頂まで走って行きました。) *산꼭대기:山頂
10.~도(~も)
日本語の「~も」の意味です。名詞に付きます。「도」が主語に付くときは은/는/이/가(主格助詞)、「도」が目的語に付くときは을/를(目的格助詞)は省略されます。ただし、それ以外の助詞の場合はその助詞を省略しません。
他の助詞と一緒に使われるときの注意点
・「~은/는」「~이/가」「~을/를」の助詞と一緒に使われるときは助詞が省略される。
EX1)우리 아들은 사립 유치원에 다녀요.그리고 동생도 사립 유치원에 다녀요. (〇) 우리 아들은 사립 유치원에 다녀요.그리고 동생은도 사립 유치원에 다녀요.(✕) (わたしの息子は私立幼稚園に通っています。そして弟(妹)も私立幼稚園です。)
EX2)집에 오는 길에 우유를 사주세요.그리고 김도 사주세요.(〇) 집에 오는 길에 우유를 사주세요.그리고 김을도 사주세요.(✕)
(家に来る途中で牛乳を買ってください。それから海苔も買ってください。)
・「~에게」「~에서」「~에」と一緒に使うときは助詞を省略しない。
EX1)엄마에게 선물을 줬습니다.그리고 아빠에게도 선물을 줬습니다.(〇) 엄마에게 선물을 줬습니다.그리고 아빠도 선물을 줬습니다.(✕)
(お母さんにプレゼントをあげました。それからお父さんにもあげました。)
EX2)거실에 휴지가 있어요.식탁 위에도 있어요.(〇) 거실에 휴지가 있어요.식탁 위도 있어요.(✕)
(居間にティッシュがあります。食卓の上にもあります。)
11.~이나/나(~も/~や、~か)
「~이나/나」は①想定よりも多かったり、一般的な基準値を超えていることを表す「~も」の意味と②2つ以上のものの内1つの選択を表す「~や/~か」の意味を持ちます。どちらも名詞に付いてパッチムがある場合は「이나」パッチムがない場合は「나」が付きます。
他の助詞と使われるときの注意点
「~은/는」「~이/가」「~을/를」の助詞と一緒に使われるときは助詞が省略される。
EX1)차나 물이 있습니까?(〇) 차가나 물이 있습니까?(✕) (お茶か水はありますか?)
EX2)매일 아침에 우유나 따뜻한 물을 마셔요.(〇) 매일 아침에 우유를나 따뜻한 물을 마셔요.(✕) (毎朝牛乳か暖かい水を飲みます。)
12.~만(~だけ)
日本語の「~だけ/~のみ」の意味です。限定(選択)するものの後ろに「만」を付けます。他の助詞と結合して「~만이」「~만을」「~에서만」「~까지만」の形になります。
他の助詞と使われるときの注意点
・「~은/는」「~이/가」「~을/를」の助詞と一緒に使う時は省略することも可能。
EX1)그 고기집에 우리 가족만 있어요.(〇) 그 고기집에 우리 가족만이 있어요.(〇) (焼肉屋さんにわたしたち家族だけ(が)います。)
EX2)아야카는 아침에 빵만 먹어요.(〇) 아야카는 아침에 빵만을 먹어요.(〇) (アヤカは朝パンだけ(を)食べます。)
・「~은/는」「~이/가」「~을/를」以外の助詞と一緒に使う時は「만」は後ろにくる。
EX1)김 선생님은 아야카에게만 친절해요.(〇) 김 선생님은 아야카만에게 친절해요.(✕) (キム先生はアヤカにだけ優しいです。)
EX2)아야카는 집에서만 말이 많아요.(〇) 아야카는 집만에서 말이 많아요.(✕) (アヤカは家でだけよくしゃべります。)
EX2)그 마트는 일요일에만 문을 닫아요.(〇)=그 마트는 일요일만 문을 닫아요.(〇) 그 마트는 일요일만에 문을 닫아요.(✕) (そのマートは日曜日(に)だけお休みです。)
13.~밖에(~しか)
日本語の「~しか」の意味です。名詞の後ろに付いて、必ず否定形の文と一緒に使います。しかし否定形の単語が入っていても命令形や勧誘形の文である場合は「밖에」ではなく「만」を使って表現します。
助詞「~밖에」を使うときの注意点
・否定語を含んでも命令形や勧誘形の文は後ろにこない。(代わりに만で表現)
EX1)커피를 한 잔밖에 사지 마세요.(✕)→커피를 한 잔만 사세요.(〇) (コーヒーを一杯だけ買ってください。)
EX2)여기서 고기밖에 사지 말자.(✕)→여기서 고기만 사자.(〇) (ここで肉だけ買おう。)
・否定語「아니다(違う、~ではない)」と一緒に使わない。
EX1)한국밖에 아니에요.(✕)→한국만 아니에요.(〇) (韓国だけ違います。)
上記のように「만」は肯定文と否定文どちらにも使うことができます。選択肢がとても限られてしまう場合や数が非常に少ないことを伝えたいときに「밖에」をよく使います。
14.~쯤(~くらい)
日本語の「~くらい」の意味です。時間、値段、量などの名詞の後ろに付けて使います。「쯤」と同義語で「정도(程度)」「가량(ほど、くらい)」もよく使うので余力のある方はぜひ一緒に覚えておきましょう!
「쯤」の注意点
・値段を伝えるときは「쯤 하다」でよく表現される。
EX)토마토가 열 박스 얼마쯤 합니까?-200,000원쯤 해요. (トマトが10箱いくらくらいしますか?-20万ウォンほどします。)
・「쯤」「가량」「정도」の띄어쓰기(単語と単語のスペース)に注意する。
EX1)1년쯤(〇)1년 쯤(✕) [쯤は接尾語のため単語にくっつく]
EX2)1년가량(〇)1년 가량(✕) [가량は接尾語のため単語にくっつく]
EX3)1년 정도(〇)1년정도(✕) [정도は名詞のため単語にくっつかない]
15.~보다(~より)
日本語の「~より」の意味です。「더(もっと)」や「덜(より少なく)」の副詞と一緒によく使われます。
副詞の「보다」
ある水準と比べる場合の「보다」(より~)は副詞です。
EX)보다 나은 인생을 보내도록 노력한다. (より良い人生を送るよう努力する。)
16.~마다(~ごとに)
日本語の「~ごとに/毎~」の意味です。名詞の後ろに付けて使います。
날(日),달(月),일주일(1週),해(年),일년(1年)+「마다」は「매」と言い換え可能
・날마다=매일
・달마다=매달=매월
・일주일마다=매주
・해마다=일년마다=매년
17.~처럼/같이(~のように)
日本語の「~のように/~みたいに」の意味です。くっつく名詞と類似していることを表します。(比喩表現)
「처럼」は「같이」は互いに言い換え可能です。
18.~에서~까지/~부터~까지(~から~まで)
ある事象が起こる時間や場所の範囲を表します。日本語で「~から~まで」の意味です。ほとんどの場合「~에서~까지」、時間を表現するときは「~부터~까지」を使います。
「~에서~까지」と「~부터~까지」の使い分け
上で述べた通り、ほとんどの場合「場所+에서 場所+까지」「時間+부터 時間+까지」で表現しますが2つには異なる点が他にもあります。
EX1)1시부터 2시까지(〇) = 1시에서 2시까지(〇) (1時から2時まで) 월요일부터 금요일까지(〇) = 월요일에서 금요일까지(〇)(月曜日から金曜日まで)
EX2)오늘부터 내일까지(〇)=오늘에서 내일까지(✕) (今日から明日まで) 잠시 후부터 5시까지(〇)=잠시 후에서 5시까지(✕) (少し後から5時まで)
EX1)のように特定の時間の場合はどちらも使えるのに対し、EX2)のようにスタート時点が定かでない場合は「-부터-까지」のみ使います。
さいごに
韓国語の助詞を使い分けるには時間がかかるかもしれませんが、何度も実際に使って慣れていきましょう!
例文をそのまま覚えるのも良いと思います。自然な韓国語表現に向けて少しずつ助詞を身につけましょう。
오늘도 수고하셨습니다^^