法則とかあるの?
こんにちは。
コリコネのAyaKaです。
今回は使役動詞(이/히/리/기/우/추/구)について分かりやすくイラストで解説していきたいと思います!
難易度 3.5
重要度 5
使役表現(사동사)とは
使役表現とは日本語で『AがBに~させる』で、文の主語Aが人・物・動物などBにある行動をさせたり、ある状態に至らしめることを意味します。韓国語の使役表現は以下の3つがあります。
- 一部の動詞と形容詞に『이/히/리/기/우/추/구』を付けて使役形にする
- 하다動詞の『하다』を『시키다』に変えて使役形にする
- 『ー게 하다』で使役表現
今回は①の『이/히/리/기/우/추/구』を使った使役表現について解説していきますが、このパターンの文法体型は2通りです。
EX)어머님께서(S) 아이를(O) 앉힌다(V).(お母さんが子どもを座らせる。)
EX)어마님께서(S) 의자의 높이를(O) 낮춘다(A).(お母さんが椅子の高さを低くする。)
主語(S)+ 目的語1(О1)+ 目的語2(О2)+使役動詞(V)/ 使役形容詞(A)
EX)어머님께서(S) 아이에게(O1) 신발을(O2) 신긴다(V).(お母さんが子どもに靴を履かせる。)
よく使われる使役動詞と使役形容詞
使役の文の構造はお分かりいただけたと思います。次は実際によく使われる使役動詞と形容詞をご紹介します。以下の一覧表をご覧ください。【이/히/리/기/우/추/구】別にしました。
表の点線から上が動詞で下の背景グレー部分は形容詞です。表の使役動詞と形容詞は普段よく使う単語をピックアップしたものです。【이/히/리/기/우/추/구】には当てはまりませんが、『없애다』もよく使われます。
またこれらの使役単語は『―아/어 주다』と一緒によく使います。
EX)아침 6시에 깨워 주세요. (朝6時に起こしてください。)
EX)아이 신발을 벗겨 주세요. (子どもの靴を脱がしてください。)
接尾(이/히/리/기/우/추/구)の法則
使役形にする接尾語(이/히/리/기/우/추/구)は前に来るハングルによって付く接尾語が決まっています。
注意したいのはすべての単語が接尾語【이/히/리/기/우/추/구】を付けて使役形の単語として使えるわけではないということと、『보이다』『높이다』など上の表に当てはまらない単語も存在するということです。
法則にのっとって使役単語を覚えることももちろん問題ありませんが、個人的にはオススメしません。先ほども述べた通り例外もありますし、前にくるハングルを見極め、かつどの接尾語が来るのか判断する必要もあるからです。
わたしがピックアップした使役単語は頻繁に日常でも使われるものですし、基本形の使役単語として解釈するのではなく、全く別物の単語として覚える方が良いでしょう。
受身動詞(피동사)との区別
韓国語には使役動詞だけではなく受身動詞も存在します。やっかいなことに使役動詞(사동사)と受身動詞(피동사)で同じ形の単語があります。
日本語でも『雲』『蜘蛛』、『橋』『箸』のように同じ単語がありますが、文脈で区別していますね。韓国語も同じように文脈で区別します。
EX1)이웃집의 목소리가 들린다.(隣人の声が聞こえる。)【受身】
아빠가 좋은 소식을 들린다.(お父さんが良い知らせを聞かせる。)【使役】
EX2)여기서 칠판 글자가 잘 안 보인다.(ここから黒板の文字がよく見えない。)【受身】
나중에 공책 보여줄게.(後でノート見せてあげるよ。)【使役】
まとめ
最後にこのページのポイントをおさらいします。
- 使役動詞と形容詞の文体型は以下の2通り
主語(S)+ 目的語(O)+ 使役動詞(V)/ 使役形容詞(A)
主語(S)+ 目的語1(О1)+ 目的語2(О2)+使役動詞(V)/ 使役形容詞(A)
- 『―아/어 주다』と一緒によく使う
- 受身と使役の区別は文脈でする
頻出する使役単語はぜひ覚えることをオススメします。次回は『―게 하다』の使役表現について解説していきます。
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